マレーシア子育て/小児集中治療修行記

マレーシア生活・子育て・小児心臓集中治療・麻酔修行記

W*優しさはお金や称号で買える

マレーシアの病院に勤めていてひしひしと感じること

それはダトー(イギリス領だったこともあり、サーと同じです)などの称号やお金がどれだけ大切かという事です。

お金があれば優しさを買えます。この国では。

 

今日はダトーの称号を持つ人の治療にICUのダトーから呼ばれるというややこしい展開になりました。

部屋ではダトーダトー煩かったですけどそれは置いておいて。

初めて日本的な優しい管理を見ることができました。

 

患者さんの上には物を置かないし(当たり前)

機械投げないし(ラグビーボール的に投げますからね)

移動の時もちゃんと声かけて移動させるし(1.2.3と日本では掛け声をかけて移動するのが当たり前です)

こんなに優しくしようとしたら出来るのか、、、逆に恐怖を覚えました

だってこの人達普段、「この人はどうでもいい人だからどうでもいい感じで管理していいなって思って仕事しているんですよね?

 

この国の病院って、

富豪や称号が無い人には治療のみを与える

ってスタンスなんだなと痛感しました。

ちなみにお金がない人は病院にかかることもできないので死ぬしかないです。(これは日本以外の国では当たり前だと思いますが)

そのようなふるいにかけても、患者さんは山のようにいます。

子供の心臓手術も今エントリーされても待ち時間は半年以上かかるようです。

土日も手術(プライベートケースは土曜に六件とかやることもあります)していることが多いのにこの様です。

 

そんな数をこなしているとこうなるんでしょうか。普通の患者さんへの対応はそれはそれは酷いですよ。

ベッドに手が挟まったりしててもお構いなしです。

日本で病院にクレームをする人はぜひ見たほうがいいです。

海外が最高!!って言っている人もぜひ見たほうがいいです。

そういう人は「ここは日本だから!っていうんでしょうけど、アメリカやヨーロッパもこのレベルの道徳の病院だらけですからね。

ちなみに僕はレイシストではありませんので言っておきますが、

日本の病院は優しいわけではなくて

建前で優しくできたり、訴えられる恐怖で優しくしているだけです。

しかし、それすらも出来ない病院というのも中には存在します。

そして、もちろん中には本当に優しい人もいますそれはどの国でも同じです

日本はお金がない人ですら優しく、どんな医療でも受けられます本当に幸福な国だと思います。

日本って恵まれている国だな。と実感した今日1日でした。

 

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