IJNではエコー下ではなくブラインドで中心静脈穿刺をする事が多いのですが、今日はラッキーなことにエコーを使わせて貰いました。
エコーは何回か使ったのですが、抹消点滴や動脈ラインだったのでエコーカバー(清潔に手技をするための滅菌されたカバー)って見た事なかったんです。
上の画像の機械に巻き付いているビニールのカバーがエコーカバーです。
日本だとコスト的に傘カバーを滅菌したものを使っている施設があると思います。
IJNのやり方は斬新でした。
まず、IJNの中心静脈穿刺キットは以下で構成されています。
①滅菌布(布地のもの、リユース)
②穿刺キット
③ハサミ、セッシ(tweezers)、カンシ(forceps)、0番の針(デカ過ぎ笑)、1号絹糸、消毒キット、【質の悪いゴム手袋】、【ディスポーザブル穴あき覆布】
★すぐ出してもらえるもの
各種シリンジ、注射針、ロカール(5ml、1%リドカイン)、尖刃メス(knife)
FDLカテ(血液透析用カテーテル、ダブルルーメンと呼んでいます)は鉄針18G、ガイドワイヤー、ダイレーター、本体しか入っていませんので日本式のサーフロー穿刺したい場合は別に出してもらって下さい。
覆布は二枚セット×2で全身を覆います。
一枚目と二枚目の覆布で穿刺部位に穴を作って下さい。他のは介助者がかけてくれます。
ここまでは良いとして。
さて肝心のエコーカバー作りの説明をしましょう。
①【質の悪いゴム手袋】をカットする。
カットした後の手首部分は輪ゴムとして使用する。
手の部分はエコーを包む部分となる。
②手部分のカットした手袋を嵌めてエコーを貰う
③エコーを包むようにひっくり返してエコーに被せる
④コード部分を【ディスポーザブル穴あき覆布】で覆う
⑤覆布と手袋を被せたエコーの結合部をカットした手袋の手首側を輪ゴムのように使って縛る
完成です!斬新でしょう笑
清潔かどうかは若干怪しいんですけど、こういうあるものを使って工夫する思考は好きですね!
④の穴空き部分は確実に不潔になりますので注意してください。
以上、IJNのエコーガイド下手技の紹介でした。
日本は恵まれていますね!
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