海外でカルテを書く。
実はこれは3年前より密かに練習していました。
きっと手書きで書くこともあるんだろうな、と思いICUの患者のカルテを書くとき日本語とともに英語を想定して練習していました。
それが今日は生きましたね!!
IJNはICU(集中治療室、といっても術後患者さんのみ)は電子カルテなんですが、CCU(術後安定した患者さんや救急患者さんが入る所)は手書きなんですよね。
僕漢字苦手なので、英語の手書きなら行けます笑
この仕事やるだけでも全然気持ちが楽!
人の話聞くのは10分で限界なんです(子供の時からずっと笑)
また、ここでは医者が指示を出して(CCUは誰も指示出してませんけど笑)看護師が自分で考えて薬をいじっているので(患者と看護師が1:1になっているところが多いです)、結構深いところまで看護師が聞いてきます。
看護士「この患者の呼吸器管理はこれで良いですか?」
僕「設定はいいと思う、何故炭酸ガスが貯まってるのかな?」
看護士「考えてみます。」
僕「これはフェンタニル が効きすぎてるんだよね。呼吸回数を見てみて。」
看護士「ミダゾラムを減らすのとフェンタニルを減らすのはどこが違うんですか?」
僕「フェンタニルは呼吸中枢に作用して、呼吸回数が下がる。持続のミダゾラムはその作用がない、または単剤では呼吸回数が増えるよ(成人の話)」
看護士「バルーンパンピング(心臓を楽にする機械)とノルアドレナリンはどちらを先に下げたほうが良いですか?」
僕「心筋梗塞後の患者さんだから、心臓に優しいことをしてあげよう。つまり、先に心臓に負荷をかけているノルアドレナリンを下げて、次に安定していればバルーンの設定を下げてみよう。」
看護士「ノルアドレナリンを下げると血圧が下がってしまいます」
僕「そうだね、目標の血圧と尿量を決めて管理しようか。」
このような会話が行われるわけです。
少なくとも僕がいた施設ではここまで看護師が聞いてくることはありませんでした。
たぶんこれは薬剤を自分で調整しているせいでしょうね。
医者とスタッフが一体感を持って治療に臨めると良いのですが。どの施設もこれは難しいですね。
また、今日は色々な人に話しかけてもらいました。
同僚は僕の名前を聞いて、どんな意味なの?
日本では名前に意味があるんだろう?と。
また、漫画のことも聞かれました。
友達のPIPOはワンピースとヒーローアカデミアが好きらしいです。
どうやってみてるの?って聞いたら、見れないから。。。
[アンダーグラウンド]って笑っていました。
ピポを捕まえないでやってください、いい奴なんです笑
フィリピンでは研修医は無給何ですって。
「ペニー(1.4円)すら貰えないんだ」って笑ってました。
フィリピンの通貨はペソです。
帰ったら初めてお金貰えるって喜んでました。
僕が「お金ないって言ってごめん。北海道で寿司奢るよ」って言ったら、笑ってました笑
日本は恵まれた国であること、生きるか死ぬかで暮らしている人達を尊敬しようと思います。
最後に、妻が作ってくれた紅生姜。
感謝です。
W