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この記事は必ず最後まで読んでください。
決してパニックになる内容は書いてありませんので、事実を理解してください。
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2020年3月23日にAsia Pacific Equity Researchから、
「COVID-19 Update/ Add Malaysia to the Asia Infection Curve」という論文が発表されました。
おそらく、マレーシアのCOVID-19関連では最新のエビデンス(医学的な証明)となりうる論文かと思われます。
僕は現在ニートで社会に役になっておりませんので、この論文を訳し読み解いていこうと思います。
皆さん(特にマレーシア在住の日本人の方)の役に立てば幸いです。
【現在のマレーシアの医療背景】
3/18-31:Locking-down(小池さんがロックダウンと呼んでいるものです)
外国人入国禁止、マレーシア人渡航禁止、学校休校、集会禁止、日用品関係以外を扱う店舗の休業
集中治療が可能なベッド数:1060
【マレーシアでのCOVID-19患者推移】
現在はAcceleration Phase(アクセル期*急激に患者数が増えている期間)
Japanも同じくAccelerationという枠の中に入っているのがわかると思います。
中国はすでにRecovery (回復)、韓国、イタリア、イランがLate Accumulation(アクセル期で加速した患者数はしばらく急激に増えているが、山の頂点に行くと回復期に向かう段階)に入っている。
Acceletion期があと1.5-2週間続く(3/18-31)。
その後も患者は増える(Accumulation期)が、4月の半ばに患者数のピーク(山の頂点)に到達し、患者数が減少する見込み。
Accumulation期は100-250人/日の患者増加率となった時だと考えている。
【マレーシアの患者数予想】
6300人程度の患者を予想しているようです。EstというのがEstimated(推測される患者数)ですので、実際のカーブ(Actual)の傾きが推測値より急なことからこのままいくと患者は6300以上になると見積もっているようです。
【集中治療を必要とする患者数】
患者数の最大10%を見込んでいる。つまり630人が最大数となるため十分にみえる。
【CDCデータからの警告】
すべての成人年齢(たとえ若年成人でも)でCOVID-19に感染する可能性があり、入院、ICU入室、死亡する可能性がある。
ウイルスの拡散を防ぐために、Social distance(他人との距離)を保って生活すべきである。
小児症例ではICU Admission(入室)とFatality(死亡)症例はともに0(2020年2月12日から3月16日まで、アメリカ)です。
【注意点】
マレーシアにおけるCOVID19の予測データは、中国と韓国のデータをもとに作られています。
輸血情報に関しては、こちらの記事を参照してください。
基本的に輸血は現在(3月25日)も不足しているものの、危機的状況には至っていません。
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現在は一時帰国中ですが・・・笑
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